精神障害があるが、仕事に就きたい。しかしいきなり就職するのは不安なので、職業訓練に通ってみたい。
そのような方、いらっしゃるのではないでしょうか。
私もそうでした。病気になり数年、デイケアに通ってはいましたが仕事をするのが怖い。そして何より自信がありませんでした。
そこで病院の勧めもあり、ある程度デイケアに通いもうステップアップしていいだろうと
いうことで精神障害者の職業訓練に通い始めました。
すると仕事に関する恐怖がなくなり、視野が広がり、結果仕事に就くことができました。
今回は精神障害者の職業訓練で何をするのか、私がどのように仕事に就いたか。お話ししたいと思います。
目次
通い始めるまで
ハローワークで応募

まず、職業訓練の説明会というものがありましたので、それに何回か足を運びました。
様々なコース・募集要項の説明があり、応募するコースを決めます。
私はPCが得意だったのもあり、それを生かしたかったので、「事務職」のコースを選びました。
そして後日。主治医に書いてもらった診断書・個人で記入した申込用紙(デイケアに書いてもらう欄もあり)を
ハローワークに持っていき応募をしました。
その時に面接の日時を指定され、帰宅しました。
面接をする

そして面接の日。スーツを着て職業訓練の会場に行きました。
私は前に1度違う職業訓練に落ちていて2度目だったので変に緊張はせず、会場の雰囲気も居やすく落ち着いて臨めました。
面接で最初に言われたのは「自己紹介してください」。
いきなりそう来て戸惑いましたが、名前・住んでいる場所・通っていたデイケアのことや特技・趣味を一通り話しました。
私はその時点でDTMの経験がありましたのでそのことも話したら講師になる方に驚かれました。
帰りに、同じ時間帯に面接を受けた、のちに一緒に受講することになる50代の女性と少しだけ話をしました。
「もし受講することになったらよろしくね」とあいさつを交わし、その日は帰ります。
合格通知が届いた
そして数日後、自宅に通知が届きました。
1度目に受けて落ちてしまったときは小さな封筒に数枚だけ入った郵便でした。
しかしこの時は大きな封筒にある程度の量の書類が入っていました。
「もしや!」とその時から気分が高まり、開けると合格通知が入っていました。
年末にそれが届きましたので、年始に始まる訓練に備えました。郵便局で受講料を支払いました。
職業訓練スタート
緊張した初日

受講者は全部で14名。性別・年齢もばらばらで、私は2番目に若かったです。
初日は午前中だけの開講式。講師の方々の挨拶と、受講者全員の自己紹介がありました。
緊張したのもあり、言葉に詰まってうまく話せませんでしたがなんとか終わり、帰り道。
数歳年上男性の受講生の方が話しかけてくれました。
その次の日から、10時〜16時までのカリキュラムで訓練がスタートしました。
毎日やること
私が通った職業訓練はとある企業が実施しているものでした。
ほぼ毎日やるものは以下の通りでした。
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ビジネスマナー・名刺交換・PCスキルなどを学ぶ

1ヶ月目は主にビジネスマナーや名刺交換・PCの知識(メール・Excel・Wordの使い方)を学びました。
特にPCは、私と同じ病気の男性の講師の方がユーモア溢れる教え方をしていて、とても面白かったのを覚えています。
タイピングもやりました。
私は最初休憩時間、皆さんの会話を聞くばかり。あまり入ることができませんでした。
しかし1ヶ月目が終わりに差しかかって来た頃に講師・社員・受講者の皆さんとの飲み会がありました。
そして、そこからどんどんいろんな方と話せるようになってきました。
グループワーク・プレゼンをする

2ヶ月目は主にグループワークをやりました。
4~5人でグループを作り、課題「春の新商品」に沿って後日グループでプレゼンをするというもの。
私のグループは、春は新生活のため精神的不安を感じやすくなるという理由から「カウンセリング付きカフェ」というものを企画しました。
話し合いの都度議事録を作成。わかりやすいパワーポイントのスライド・原稿を皆で作り発表に備えます。
そして当日。社員の方々が見に来てくださいました。
プレゼンの最後、思いがけない質問が飛び交い皆であたふたしながらも乗り切ったのを覚えています。
ホームページ発表会実施

グループワークが無事終わり、今度は個人のホームページ作成の発表会が待っていました。
2ヶ月目~3ヶ月目の間に、各々のホームページを作ることになります。
それはホームページビルダーというソフトを使った基本の作成法を教わり、好きなテーマで作るというもの。
わからないところは講師や受講者間で聞き合い協力してやっていきました。
ちなみに私が作ったのはうさぎのホームページ。自分なりに知識をまとめたものを作りました。
そしてせっかく発表するなら!と、イメージした曲を同時に作り、BGMとして流し発表することにしました。
そして発表会の日。今度はいくつかの企業の方が見に来てくださりました。
私は実際の発表で緊張してしまい、すごくおどおどしてしまいました。
それでもなんとか質問をいくつか受け答え、やりすごしました。
他の方の発表もとても面白いものでした。
個人でパワーポイントプレゼンをする

これが終わってすぐ、個人でパワーポイントに沿ってプレゼンをする発表会に向けたカリキュラムが始まりました。
テーマは自由。そこで、私は「音楽と私」というテーマでスライドを作り発表することにしました。
私がどのようにして音楽と出会い、DTMを始めたか。物語を語るように心がけました。
そしてこの時もBGMをつけることにしました。
そして、思いがけないことが起こりました。
ある企業から声をかけられる

プレゼン発表会当日。ホームページ発表会と同様いくつか企業の方が見に来てくださったのですが、
その時を上回る数の方がいらしてとてもびっくりしました。
私のプレゼンの順番は一番最後でした。
なんとなくでしたが、内容・BGMの雰囲気から一番最後にやりたいと願い出たのです。
そしてそれが、功を奏しました。
私の番が回ってきた時、緊張という緊張はしておらずとても落ち着いていました。
そしてBGMを流しながら順調にプレゼンは終了。
そしてある企業の方に積極的に質問されたのです。
1曲作るのにどれぐらい時間がかかるのか。持っている曲は何曲ぐらいか。
その時は特にピンときませんでしたが、発表全部が終わった時。
のちに入る会社の上司から名刺を渡されました。スマートフォンのアプリを作っていて、その音楽を作る人を探していたとのこと。
そして曲を会社に送ってほしいと言われ、その場は終わりました。
なんというかその時はフワフワしていて、実感ができませんでした。
しかしその日、帰りの電車を待っている時これも考えたら微かだったのですが
「嬉しい!」「やった!」という気持ちがじわじわとわいてきました。
信じられない気持ちだったのだと思います。音楽をしてお金をもらうなど、夢のまた夢でしたから。
その後会社に曲を送り、トントン拍子に話が進んでいき、入社が決まったのです。
最後は就職対策講座

プレゼンの翌日から、就職のための応募書類作成演習が始まりました。
履歴書・職務経歴書の作成をし、講師の方に見てもらいました。
この時期が一番ハードだったことを覚えています。
一足先に仕事が決まった私でもこうなのですから、他の方は尚更だったと思います。
面接対策講義も行いました。
終了式で証書をもらった時の喜び
そして、ようやく終了式を迎えます。
私は高校を中退してから高卒認定試験には合格したものの、それ以来何かを成し遂げたという経験・実感がありませんでした。
なので、修了証書を渡された時の喜びはひとしおでした。
「こんな私でもようやく、何かを修了させることができたんだ!」
この時に持てた自信は、今も忘れません。
まとめ

ここまで述べたように、精神障害者の職業訓練に通うことは仕事をする上での自信につながります。
修了した時は何とも言えない充実感に満たされますし、通わないよりもスムーズに仕事に就ける確率が高いです。
通おうか迷われている方は、ぜひお住まいの地域の職業訓練のことを調べてみてください。
道は開けます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


